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作成:森岡正博 
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プロフィール



森岡正博


Masahiro Morioka 2016  

メール>こちら

 



どんな人?

1958年生まれ。哲学者。早稲田大学人間科学部健康福祉科学科教授。

早稲田大学人間科学部では、生命倫理学・現代人間学・生命の哲学・現代哲学を中心とした教育と研究を行なうことになります。学部には三つの学科がありますが、学生さんから見れば三つの学科のあいだの垣根はとても低く、どの学科に入学した学生でも私の3年・4年ゼミに所属し卒論を書いて卒業することができます(どの学科を受験しようが同じということ)。人間科学部には、哲学思想倫理の専任教員はほぼいないので、例によって、異端児でやっていこうと思います。(→早稲田大学/大学院受験希望者の方へ

大学院では修士課程・博士後期課程の指導を行ないます。生命倫理学・生命の哲学を研究する院生や、自分自身の哲学を構築したい院生を募集します。文献学的に迫る研究は文学研究科のほうでやっているので、私のところでは、自分自身の頭で哲学を構築する営みをやろうと思っています。

学歴と職歴:高知県土佐高校出身。1977年東京大学理科T類に物理学者を目指して入学するもその後文転して倫理学専修卒業。1988年大学院人文科学研究科単位取得退学(当時は哲学で課程博士を取る人は日本人では稀だった)。1988年4月より文学部助手。同9月より国際日本文化研究センター助手。1991年米国Wesleyan大学客員研究員として10か月滞在、1997年大阪府立大学総合科学部助教授、1998年教授、改組により人間社会学部へさらに現代システム科学部へ(疲れた)。2015年大阪府立大学より博士(人間科学)号。2015年から早稲田大学人間科学部教授、大阪府立大学名誉教授。これまでの異動はすべて公募。振り返ってみれば、高知→東京→京都→大阪→東京と移り住んだことになる。どの都市も濃いね。大阪では心斎橋に住んでたからそれはすごかったけど。

子どもの頃:10代のときは文学、思想、数学、物理、美術に同時にはまっていて、現在、哲学専門職についたが、やはり人間と科学の境界領域、芸術と科学の境界領域には強い関心がある。若いときはいまで言う発達障害(ADHD)だったと思われる。親は普通の公務員で子どもが哲学書とかやばい小説を読んでいても普通にスルーだったのは幸いだった。ただし中3のときに『ツァラトゥストラ』読んでたら父親がチラ見して「こんなの読んでたら気が狂うぞ」とつぶやいたのは良い思い出。体育が圧倒的にダメで、走りはいつも最後尾で大学生になるまで泳げなかった。

趣味:趣味を仕事にしてしまったからなあ・・・。目は無茶悪いが、耳はいいので、一時オーディオに強い関心を寄せたが、いまはバランスの良いシングルコーンのミニオーディオで満足している。大学業界のみなさんの趣味プロ級はよく知っているので、私としてはとくに言うことないです。

特技:意外にも、事務仕事。でも大雑把だよ。

 



森岡の学問・思想を知るには何を読めばよいか?

森岡の学問・思想は、生命について学際的に思考する「生命学」や、人間の存在について考える「哲学」を中心に、幅広く広がっています。脳死臓器移植のような社会問題、ジェンダー・セクシュアリティ、環境問題などまで。

その概観を知るには、次のものを読むのがよいのではないでしょうか。

(1)生命学について
まずは「生命学とは何か」をお読みください。超ダイジェストが「生命学とはいったい何なのか」にあります。入門図書として『生命学をひらく』『33個めの石』があります。

(2)文明論について
無痛文明論』を読みましょう。超ダイジェストが「無痛文明という病」にあります。

(3)生命の哲学について
生命の哲学については「誕生肯定とは何か」「「生まれてこなければよかった」の意味」が力作論文です。

(4)現代哲学について
現代哲学に関しては『まんが哲学入門』をお読みください。その他、「現代において哲学するとはどのようなことなのか」と「この宇宙の中にひとりだけ特殊な形で存在することの意味」が面白いでしょう。

(5)生命倫理について
生命学に何ができるか』がよいでしょう。脳死臓器移植については、「日本の「脳死」法は世界の最先端」あたりから入るのがよいのでは。最近の議論については、「パーソンとペルソナ:パーソン論再考」「生延長(life extension)の哲学と生命倫理学」「幸福感の操作と人間の尊厳」などがあります。

(6)ジェンダー・セクシュアリティについて
感じない男』がお薦めです。『草食系男子の恋愛学』は読みやすいかも。草食系男子についてのダイジェストとして「「草食系男子」の現象学的考察」があります。

(7)環境倫理について
「自然を守る」とはなにを守ることか」「自然を保護することと人間を保護すること」 がいいでしょう。

 



その他

よく宗教をもっていると勘違いされるが、特定の宗教は信仰していません。

それと、学生・院生とは学業以外の接点を持たないようにするため、飲み食い・忘年会・合宿その他は一切行なっておりません。大学・大学院に入学してもそういうメリットはゼロですのでご注意ください。大学での授業・仕事が終わればすぐに研究室を去りますので、研究室でたむろすることもできません。学生・院生の部屋ではご自由に日夜激論してください。

 



講演を依頼するときは?

講演依頼や、出演依頼などは、こちらからお申し込みください。

 



出る予定の本

1 「誕生肯定と人間のいのちの尊厳」について大きな本を書いています。

2 「生命の哲学」の全体像について大きな本を書いています。その第1巻が2020年秋に刊行されます。

3 現代哲学ラボシリーズ2『私と今を哲学する』(永井均と)明石書店、を書かなくてはなりません。

4 哲学的悩み相談のような本を書いています。

5 その先は未定。(私に連絡を取りたい出版社の方はこちらから)。

6 哲学の仕事は論文のかたちで発表していきます(日本語、英語)。 本質的な仕事は論文でやります。