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作成:森岡正博 
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合衆国に感謝を込めて

 

あるアメリカ人から転送されてきた、カナダ人の意見と、それへのコメント (最後に注釈あり)
(10月2日)



  合衆国に感謝を込めて

  アメリカ:よき隣人
 

  カナダのテレビコメンテーターであるGordon Sinclair によるトロントから放送された論評は、広く伝えられたもののニュースとして報道された範囲は限られたものでした。しかし、これは注目が払われるべき論説です。下に掲げるのは議会の記録として印刷されたものの全文であり、辛らつな意見に満ちています。

―――――――――――――――――――――――――――

私はカナダ人として、アメリカ人を地球上で他の人々を最も支援してきながらも、恐らくは最も報われない人々として弁護すべきであると考える。

ドイツ、日本、そしてそれほどまでにないにしても、イギリスとイタリアは、アメリカ人が何十億ドルもつぎ込み、他にも何十億ドルもの債務を免除することによって、戦争の廃墟の中から立ち直ることができた。

1956年フランスが崩壊の危機にあった時に、それを支えたのはアメリカ人たちであったが、その報酬は侮辱的であり、パリの路上で騙し取られることとなった。私はそこにいて、それを見た。

遠くの都市を地震が襲った時、急遽救助に駆けつけるのは合衆国である。

この春、59ものアメリカの市町村がトルネードになぎ倒されたが、誰も助けに来なかった。

マーシャルプラン及びトルーマン政策は何十億ドルもの金を疲弊した国々につぎ込んだ。今これらの国の新聞は衰弱し、戦争を挑発されたアメリカ人を書きたてている。

私はこのような合衆国の繁栄が脅かされるのをほくそえんで眺めている国の一つでも自国の飛行機を建造するのを見てみたい。世界中、アメリカ以外のどの国がボーイング・ジェットやロッキード・トライスター、そしてダグラスDC10に匹敵するような飛行機を持っているだろうか。いるとしたら、なぜ飛ばさないのか。なぜロシアを除くすべての国際線でアメリカの航空機が飛んでいるのか。

アメリカ以外、地球上どの国も月面に人間を立たせようと考えもしないのはなぜか。

日本の技術といえば、ラジオである。

ドイツの技術といえば、自動車である。

アメリカの技術といえば、人間を月面に立たせ、しかも一度だけでなく、幾度も送り出し、しかも無事に地球に帰還させた。

スキャンダルの話となれば、アメリカ人はすべての人々の前にそれをさらけ出し、自らを正してきた。

老朽化のためフランスやドイツ、インドの鉄道が壊れた時、それを再建したのはアメリカ人であった。ペンシルバニアの鉄道やニューヨークの中央鉄道が壊れた時は、誰も車掌用列車の一つも貸してはくれなかった。それらはいまだに壊れたままである。

私は5000ものアメリカ人が他の人々が困難にある時に我先にと駆けつけた事例を掲げることが出来る。一つでも諸君は誰かアメリカ人以外の者がアメリカ人が困難に陥った時に同じように駆けつけた例を掲げることができるか。サンフランシスコの地震の時でさえ、外部からの助けはなかったように思う。

我々の隣人は孤立に直面しているが、私は一人のカナダ人として彼らが過酷に扱われるのにうんざりした。

彼らは自らの旗を高く掲げてことを明らかにするだろう。そして彼らがそうする時、この困難をほくそえんで眺めている国々を見返してやることができるのだ。カナダはそんな国々の中のひとつであって欲しくはない。

自信を持って立ち上がれ、アメリカ!

―――――――――――――――――――――――――――

 これは私が合衆国に関して今まで読んだ論説の中で最も優れたものの一つです。どなたかこの内容を分かっていただければ幸いです。私はアメリカ以外の世界がこのことをよく理解してくれればと願うばかりです。何かにつけて私たちは非難されますが、私たちが行ったことで感謝されることはありません。

 私は皆さんがそれぞれ出来る限り多くの方にこの記事を送ってくださることを望みます。そして、ネット上のすべての人に行き渡るまで、多くの友人の方々にこの記事を送っていただくように強くお願いするところです。

 私はこの記事を読んだ一介のアメリカ人に過ぎません。もっと多くの人にすぐにでもこの記事を読んでもらいたいとあらためてお願いします。

 (この記事を読んで)アメリカ人として生きることに自信を持ったのではないでしょうか?
 
(翻訳:岩田憲明



(原文)
THIS IS A GOOD READ!
This, from a Canadian newspaper.....is worth sharing.



TRIBUTE TO THE UNITED STATES

America: The Good Neighbor.

 Widespread but only partial news coverage was given to a remarkable
editorial broadcast from Toronto by Gordon Sinclair, a Canadian
 television commentator. What follows is the full text of his trenchant
remarks as printed in the congressional Record:

"This Canadian thinks it is time to speak up for the Americans as the
most  generous and possibly the least appreciated people on all the
earth.

Germany, Japan and, to a lesser extent, Britain and Italy were lifted
out of the  debris of war by the Americans who poured in billions of
dollars and forgave  other billions in debts. None of these countries is
today paying even the interest on its remaining debts to the United
States.

When France was in danger of collapsing in 1956, it was the Americans
who  propped it up, and their reward was to be insulted and
swindled on the streets of Paris. I was there. I saw it.

When earthquakes hit distant cities, it is the United States that
hurries in to help.

This spring, 59 American communities were flattened by tornadoes. Nobody
  helped.

The Marshall Plan and the Truman Policy pumped billions of dollars into
discouraged countries. Now newspapers in those countries are
writing about
the decadent, warmongering Americans.

I'd like to see just one of those countries that is gloating over the
erosion of the United States dollar build its own airplane. Does any
other country in the world have a plane to equal the Boeing Jumbo Jet,
the Lockheed Tri-Star, or the  Douglas DC10? If so, why don't
they fly them? Why do all the International  lines except Russia fly
American Planes?

Why does no other land on earth even consider putting a man or woman on
the moon?

You talk about Japanese technocracy, and you get radios.

You talk about German technocracy, and you get automobiles.

You talk about American technocracy, and you find men on the moon - not
once, but several times-and safely home again.

You talk about scandals, and the Americans put theirs right in the store
window  for everybody to look at.

When the railways of France, Germany and India were breaking down
through age, it was the Americans who rebuilt them. When the
Pennsylvania Railroad and
the New York Central went broke, nobody loaned them an old caboose. Both
are
still broke.

I can name you 5,000 times when the Americans raced to the help of other
people in trouble. Can you name me even one time when
someone else raced to the Americans in trouble? I don't think there was
outside help even during the San  Francisco earthquake.

Our neighbors have faced it alone, and I'm one Canadian who is damned
tired of
hearing them get kicked around.

They will come out of this thing with their flag high. And when they do,
they are entitled to thumb their nose at the lands that are gloating
over their present troubles. I hope Canada is not one of those."

Stand proud, America!


This is one of the best editorials that I have ever read regarding the
United States. It is nice that one man realizes it. I only wish that the

 rest of the world would realize it. We seem to be blamed for
everything, and don't get a thank you for the things we do.

I would hope that each of you would send this to as many people as you
can and
emphasize that they should send it to as many of their friends until
this letter is sent to every person on the web.

I am just a single American that has read this, I SURE HOPE THAT A LOT
MORE READ IT SOON.

Makes you proud to live here doesn't it??


これを掲載後、ある読者の方からメールをいただきました。実は、この文章は、1973年に、ときのベトナム戦争に関連してメディアで流された文章から抜粋したものなのでした。その原文は、
http://www.rcc.ryerson.ca/ccf/news/unique/am_text.html

にあります。私も知りませんでした。しかし、いまこれがまたMLで流されているということは、米国人のなかに、こういう感情が存在するということを強く示唆するものです。そういう意味で、この文章の掲載は続けようと思います。NEW!


上記などに対する「ゆき」さんのコメント

ペルベース・フッドボーイ 「暗黒の火曜日:イスラマバードから
はすごいですね。まさに必読です。
言いたいことを全て言ってくれた感じです。

なんか本当に時代が動いていますね。
新しい文明の進化の大転換期に突入したというか。
これから本当にきつくなります、いろいろと。

しかし「How to talk to children」の記事も上記のカナダ人の記事も
落ち込みます。
私は湾岸戦争時から4年間NYの大学にいましたが
アメリカ人以外の友達と「どうかしてる」とよく話してました。
その時はつくづく「日本人でよかったー。平和憲法ありがとう。」でした。
クラスで「戦争はよくありません。私たちは昔酷いことをしたので
償いのためにも二度と人を殺したくありません。敵も見方も殺したくない。」
と発言しておきました。
私はアメリカの大学のクラスで、世界の富の不平等というのを
教えられたし、先進国は地球の寄生虫だ、との認識をもったのも
アメリカの大学で学んでいるときでした。
(人類学専攻ってこともありますね。先生にも恵まれた。)
アメリカの大学では「HIROSHIMA」という原爆の本も
「共産党宣言」も「ダーウィン」も必須図書として読ませてたし、
優れた教育をする、立派な国だとも思いました。
(もちろん教えようと意図していたことと、
私が学んだことの間にはギャップはあったようですが)
でも、物理の先生がクラスで、「研究費が削減になって頭にきてる。
軍事費のせいだ!日本人なんて守ってやってるせいだ!」と
叫んでいました。「頼んだ覚えはない!こっちは出てってくれって
いってんだ。じょーだんじゃねえよ!先生の立場でクラスでいいかげんなこと言うな!」
って言いたかったけどいえなかったあ・・・。悔しい・・・。
私の友人が政治のクラスだったと思うんだけど
パナマ侵攻に関するドキュメントフィルムをクラスでみて、
私もさっそく視聴覚室で見てみたんです。
それは、アメリカ政府がどのようにメディア操作をしていたか、
(たとえばアメリカ側で用意をした人たちに証言させたりとか)
アメリカ人ジャーナリストによって製作されたものだった。
クラスで見た友人は「何が驚くかって、それを見ても
あのアメリカ人たちは信じないことなのよ!こっちが嘘だといいはるか、
でもパナマに民主主義をもたらしたんだ、結果的にはいいことしたんだ、
といいはるばかり。どいつもこいつもよ。考えてみようともしない。
先生も、そうか、そうか、という感じ。だめだね、ありゃ。」といっていました。
TIMEには「日本人は毎年夏になると国を挙げて
広島、広島とのたうちまわる。真珠湾攻撃のことを棚に上げて。」というような
記事が出ててびっくり。コロンビア大学の歴史か政治学者かどっちか
忘れましたが。
ある部分ではアメリカは本当に懐が大きくて、
ものすごく尊敬するんだけれど
ギャップが激しすぎるんですよね、あの国は。
惜しいよ。本当に惜しい!

これから世界はまっぷたつにわかれていくんでしょうか。
国とか東西とか宗教とか貧富ではなく、
力を支持する人と、愛を支持する人の2つに。
あの悲しいアマゾネスの最後のようにならないようにしたいです。

   権力や実用性に根ざしたものではなく、道義的な対応を。
   そのためには、「全人類の根本的な平等性」という
   明解に定義された道義的な前提から出発する必要がある。

このフッドボーイ教授の「全人類の根本的な平等性」というの、
これから何十年、もしかしたら何百年かけてでも
創り上げていかなければならないものだと思います。
これからの人類の課題ですね。
あー、アメリカ人よ、お願いだからもっと力を抜いてくれー。

(メイン掲示板より)