作成:森岡正博 |
宗教なき時代を生きるために
森岡正博
『宗教なき時代を生きるために』
法藏館 1996年3月 全229頁 本体1942円
『完全版 宗教なき時代を生きるために』
法藏館 2019年4月 全256頁 本体2200円
オウム事件の衝撃を受け、宗教でも科学でもない、第3の生きる道を模索した話題作。森岡ワールドが炸裂した、記念すべき一冊。 そうです、この本ですね。問題作。オウム真理教事件に直面して、殺された村井秀夫は私だ!と思ってしまって、とうとう本を1冊書いてしまった。私の20代の自叙伝です。瞑想や気功にはまって、自分で自分に目隠しをしていたあの時代。私もまたオウムでした(信者だったってことではなくて、心の構造がオウムと同じだったってこと。「読者」さんからのご指摘により注記)。みずからの暴力性にようやく気づき、科学でも宗教でもない第3の道を模索していくしかないと決意した書物。孤独に自分の生に立ち向かう人々を、遠くからささえあうネットワークの必要性を訴えた。あとがきにも書いたけど、95年の夏に1ヶ月で気が狂ったように書き上げました。書く直前に、宮台真司・上田紀行・島田裕巳らと「朝生」に出たのが引き金だったのかもしれん。第3章では、まるまる尾崎豊がなぜ死んだのかについて書いてます。初版3000部。2003年夏に8刷1万300部。私の知人のひとりは、これをトンデモ本と呼んだ。濃い隠れファンが多いらしいです。これから続くはずの生命学シリーズ第1巻。(中山編『現代世界の思想的課題』弘文堂1998年 第7章宗教論(秋山博正著)は、私のこの本だけをテーマに書かれている。m(_ _)m ) 麻原とオウム幹部たちが死刑執行された2018年に、完全版のまえがきと2019年のあとがきを書き下ろして、ふたたび読者の手に取れるように再刊した。オウム事件を知らないみなさんもぜひ目を通してみてください。(上の表紙写真)。
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「はじめに」 宗教なき時代を生きるために。 科学に満足することもできず、宗教の世界にも入れない人間が、「生きる意味」や「ほんとうの自分」について自分の目と頭で考えようとするとき、その人はどうしようもない孤独に落ち込んでしまう。なぜなら、そういった根本問題に対する解答を、自分自身の内側から発掘してこなければならないからである。
世紀の変わり目を前にして、いま「哲学ブーム」なのだという。 「あとがき」より抜粋 ・・・執筆期間中に、たくさんの貴重な体験をした。 目次
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