2004年12月5日熊本日々新聞掲載
ヤコブ・ビリング『児童性愛者』(中田和子訳)解放出版社・2100円
今回紹介する『児童性愛者』を読んでいたら、ちょうど奈良市で小学校一年生の少女の殺害事件が起きた。犯人は、子どもに性愛感情を持つペドファイル(児童性愛者)ではないかと推測されている。小さな子どもを見て「かわいいな」と思ったり、「声をかけてみたいな」と・・・ >>続きを読む
10月17日東京新聞掲載
加藤秀一『〈恋愛結婚〉は何をもたらしたか』ちくま新書・756円
最近では、仲人によるお見合いは、ほとんどなくなってきているらしい。若い男女の結婚は、「恋愛」結婚が常識となりつつある。もちろん、結婚相談所などのサービスは依然として盛んなわけであるが、そこにおいても、うたい文句・・・ >>続きを読む
8月15日北日本新聞ほか(共同配信)掲載
小野登志郎『ドリーム・キャンパス』太田出版・1628円
早稲田大学を中心とするイベントサークル「スーパーフリー」が起こした、連続強姦事件についてのドキュメンタリーである。著者は、加害者と被害者にインタビューを行ない、法廷での審理の様子をていねいに跡づけながら、・・・ >>続きを読む
6月20日東京新聞掲載
坂井律子・春日真人『つくられる命:AID・卵子提供・クローン技術』NHK出版・1575円
他人からの精子を用いた人工授精によって生まれた子どもが、世界中にたくさんいる。生まれた子どもから見てみれば、卵子は母親のものなのだが、精子は父親のものではない。誰か分からない第三者の精子なのだ。だが、・・・ >>続きを読む
6月4日週刊読書人掲載
養老孟司『死の壁』新潮新書・714円
養老孟司の本が、ここのところ異様に売れている。『バカの壁』に続いて出された、この『死の壁』もまたベストセラーになっていくのだろう。その秘密はいったいどこにあるのか。と思って読み始めたのだが、・・・ >>続きを読む
2003年のバックナンバー
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服部正『アウトサイダー・アート』光文社新書・740円
フォカ、ライト『イラスト図解 "ポスト"フェミニズム入門』作品社・1600円
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』岩波文庫・700円
荷宮和子『若者はなぜ怒らなくなったのか―団塊と団塊ジュニアの溝』中公新書ラクレ・740円
中島義道『愛という試練』紀伊國屋書店・1400円
伊田広行『スピリチュアル・シングル宣言』明石書店・2400円
池田晶子『14歳からの哲学』トランスビュー・1200円
小林正弥『非戦の哲学』ちくま新書・740円
倉持武・長島隆編『臓器移植と生命倫理』太陽出版・3600円
入不二基義『時間は実在するか』講談社現代新書・780円
粥川準二『クローン人間』光文社新書・700円
沼崎一郎『なぜ男は暴力を選ぶのか』かもがわブックレット・571円
石川准・倉本智明編著『障害学の主張』明石書店・2600円
2002年のバックナンバー
中島義道『「私」の秘密』講談社選書メチエ・1400円
亀井智泉『陽だまりの病室で』メディカ出版・1900円
金井淑子・細谷実編『身体のエシックス/ポリティクス』ナカニシヤ出版・2200円
ミシェル・フーコー『真理とディスクール』筑摩書房・2800円
ジョージ・マーティン『ビートルズ・サウンドを創った男』河出書房新社・2800円
白倉敬彦『江戸の春画』洋泉社・780円
大澤真幸『文明の内なる衝突』NHKブックス・970円
滝本太郎編著『異議あり!「奇跡の詩人」』同時代社・1300円
軍事同盟研究会編『知られざる戦争報道の舞台裏』アリアドネ企画発行、三修社発売・2200円
広河隆一『パレスチナ』岩波新書・780円
アーノルド・ミンデル『昏睡状態の人と対話する』NHKブックス・920円
ロジェ=ポル・ドロワ『虚無の信仰』トランスビュー・2800円
金子勝・大澤真幸『見たくない思想的現実を見る』岩波書店・1800円
石牟礼道子・鶴見和子『言葉果つるところ』藤原書店・2200円
ジョン・ストルテンバーグ『男であることを拒否する』勁草書房・3300円
熊野純彦『ヘーゲル』筑摩書房・3200円
オギュスタン・ベルク『風土学序説』筑摩書房・3800円
ぬで島次郎『先端医療のルール』講談社現代新書・660円(「ぬで」は木へんに勝)
カール=ビンディング、アルフレート=ホッヘ『「生きるに値しない命」とは誰のことか』窓社・1800円
中山元『新しい戦争?』冬弓社・1000円
倉持武『脳死移植のあしもと』松本歯科大学出版会・2000円
2001年のバックナンバー
豊田正義『DV(ドメスティック・バイオレンス)』光文社新書・680円
ステイシー・ヘインズ『性的虐待を受けた人のポジティブ・セックス・ガイド』明石書店・2500円
A・ミンデル『紛争の心理学』講談社現代新書・700円
佐倉統『遺伝子vsミーム』廣済堂出版・1000円
杉田聡『クルマを捨てて歩く!』講談社+α新書・780円
田中公一朗『マイルス・デイビス』勁草書房・2000円
浅見克彦『愛する人を所有するということ』青弓社・1600円
島田裕巳『オウム』トランスビュー・3800円
川口敏『死物学の観察ノート』PHP新書・660円
西垣通『IT革命』岩波新書・700円
藤井輝明・石井政之編著『顔とトラウマ』かもがわ出版・2000円
森崎和江『見知らぬわたし』東方出版・1800円
大越愛子ほか編著『フェミニズム的転回』白沢社発行、現代書館発売・1800円
ジャスティン・バーリー編『遺伝子革命と人権』DHC・1800円
リチャード・ドーキンス『虹の解体』早川書房・2200円
多田富雄『免疫・「自己」と「非自己」の科学』NHKブックス・870円
藤原帰一『戦争を記憶する』講談社現代新書・660円 |