本ページは「生命学HP」1999年10月12日付のスナップショットです
8月10日
とうとう「無痛文明論」(4)がでました。掲示板でも感想を書いてくれたりして、ほんとに、ありがとう。『仏教』という雑誌は、いったいどこの書店に行ったら売っているのか、私もぜんぜんつかめていません。だから、気になる方は、なるべく大きな書店に行って、仏教書の棚あたりを探してみればあるんじゃないでしょうか。あの雑誌は、単行本と同じ扱いで流通させているみたいだから、雑誌コーナーにはないのかもしれない。で、「暗闇のなかの自己解体」というタイトルの160枚、いかがでしたか? 書きすぎたっていう気もするが、ここまで書いたら、もう本望っていう感じだな。絶対孤独とか、自己肯定とか、いまの私はこう思うってのが書き切れたかな。でも、「無痛文明論」は、ここからなんだよなー。なんか、無痛文明論・序論、ばっかり書いているような気がする。でも、ぜひぜひ読んでみてくださりませ。システムの解体をはじめるためには、まず自己の解体をしなければならない、というのが、文明の逆説なのかなあ。自分のやっている議論が、どういう範疇なのか、さっぱり分からなくなってきました。まー、どーでもいいけど、ここまできたら。読んだ人のなかにも、なんでこれが「文明論」?っていう疑問はわいてくると思う。でも、いいじゃん、このさい。「無痛文明論」(5)をこれから書かないといけない。だから、途中まで進んでいた勁草書房の原稿は、またまたストップしてしまうなあ。でも、勁草書房の本も、これ以上遅らせないつもりだよ。「無痛文明論」についての批判、待ってるよ。私自身、いっぱい批判したいところあるしね(笑)。
ところで、ライブラリに、柴谷篤弘さんとの対談「クローン技術をめぐって」を掲載しました。97年に『現代思想』に掲載されたもの。まだ古くなっていない議論だと思う。もっとも、いまは人間のクローンとES細胞あたりに話題はシフトしているけれども。
さて、8月も半ばになろうとしている。わしのだいすきな夏ももう少しだ。原稿ちゃんと書いて、あとはいっぱい遊ぼう! (というふうになればいいんですけどね・・・・)